GMOフィナンシャルHDが株主優待を新設しました。
「買付代金×0.03%のビットコイン付与(上限1万円)」という、初めて聞くタイプの優待です。一見すると「簡単じゃん」と思いがちですが、仕組みを正しく理解すると、ちょっとクセのある優待だな…と感じました。
0.03%は“0.03(3%)”ではない
まず最も誤解されやすいポイントがここですかね?
- 0.03%=0.0003
- 0.03(3%)とは100倍違う
つまり、
33万円の買付 → 99円のBTC
3300万円の買付 → 約1万円のBTC(上限)
という計算になります。
| 買付代金 | 付与BTC |
|---|---|
| 33万円 | 約99円 |
| 3300万円 | 約1万円(上限) |
売買ではなく「買付代金」だけが対象
対象となるのは以下の「買い」だけ。
- 現物買付
- 信用新規買
- 信用返済買
売りはカウントされないため、 「買い」だけを積み上げる必要がある優待 です。
クロス取引で上限1万円は「理論上は可能」
「3300万円の買付代金」と聞くとハードルが高く感じますが、 信用クロス(つなぎ売り)を使えば、価格リスクを抑えながら買付代金だけ積むことは可能。
ただし、ここで重要なのが “BTC価値と時間軸によってコストの方が高くつく可能性がある” という点です。
クロス取引とは…「買い」「売り」を同時に行い優待取りなどで行われる手法です→初心者向け説明はこちらから
クロスで3300万円回した場合の金利コスト試算
- 貸株料0.80%で3300万円を回した場合のコスト試算
| 建て日数 | コスト |
|---|---|
| 1日 | 約723円 |
| 5日 | 約3,615円 |
| 10日 | 約7,230円 |
1日だけ建てた場合
5日建てた場合
10日建てた場合
結論(貸株料0.80%の場合)
- 1日建て → 723円
- 5日建て → 3,615円
- 10日建て → 7,230円
→ 上限1万円の優待を取るために3300万円を回すと、コストは数千円〜1万円弱。
つまり、黒字になる可能性は高いけれど、労力に見合わない→優待投資として一般投資家がやるメリットはほぼないかな?と個人的には思いました。
もちろん、GMO口座を持っていて仮想通貨にも明るい方には嬉しい優待ですね。
企業側の“優待の狙い”は?
この優待、私なりの意見ですが、企業の意図を考えてみました。
GMOグループのサービス利用促進
- GMOクリック証券で取引
- GMOコインでBTC付与
- 優待申請もGMOの専用サイト
→ グループ内サービスを横断的に使ってほしい設計。
取引量の多いユーザー向けの「おまけ」
一般的な個人投資家が3300万円の買付代金を積むのは現実的ではありません。 つまり、普段からGMOクリック証券で大きく取引している人へのインセンティブ的な扱いかな?
長期保有を促すための6か月継続保有
- 2025年12月31日
- 2026年6月30日
- その間の任意の日
この3つで同一株主番号が必要。 → 短期売買の優待取りを防ぎたい意図が明確。実は「その間の任意の日」→これは証券会社ならではの目の付け所ですね。抜き打ちでチェックして優待取りを防ぐ対策は、株主権利に明るくない企業には思いつかないものですね!
まとめと感想
個人的には面白い優待だと思いました。
GMOフィナンシャルHDの優待は、数字だけ見ると「買付代金×0.03%でビットコイン付与」というシンプルな内容ですが、実際にはかなりクセのある仕組みかな?と。
特に0.03%という数字は誤解されやすく、数十万円の売買では数十円しか付与されません。上限の1万円を取り切るには、約3300万円の買付代金が必要になります。この辺の数字には勘違いされる方が多いかも。
信用で回転売買されている方や、クロス取引を使えば買付代金を積むことは容易かもしれませんが、信用金利が重く、現渡忘れや、権利確定日→優待配布日の期間のBTCの価値棄損により優待額の1万円を上回るコストが発生する可能性もあるため、実質的にはメリットが出にくい設計だと思いました。もちろん、上振れもあります。
企業側としては、GMOクリック証券やGMOコインなど、グループサービスの利用を促しつつ、長期保有の株主を増やしたいという意図が強く感じられます。
個人的には優待としての「お得度」は高く感じないものの、GMOグループを日常的に使っている方や、大きな取引をしている個人投資家にとっては、ちょっとしたプラスになるタイプの優待です。暗号資産に触れるきっかけとしても面白い内容なので、仕組みを理解したうえで楽しむのが良さそうかと思いました。
GMOグループ内で回せるし、物流コストも少なそう。でも3300万円の買い注文をされる個人は結構いると思います。
もちろん、GMOフィナンシャル(金融)なのでコストや継続可能性などは相当シミュレーション済みでしょうが、やはり気になるのは、実際にどれくらいのBTCが配布されるのか。 3300万円の買い注文を入れる方は一定数いると思うので、来年の開示が少し楽しみです。
よろしければ、下記もご覧ください。
株主優待使用レポートはこちらから
株主優待到着レポートはこちらから
10万円以下で購入できる厳選レポートはこちらから
プレミアム優待倶楽部(WillsCoin)で交換したものはこちらから
株主優待ニュース(新設、拡充、改悪、廃止)はこちらから
【初心者向け】株主優待クロスについてはこちらから

コメント