この記事で分かること
- クロス取引(つなぎ売り)とは何か?
- なぜ株主優待タダ取りと言われるのか?どのような仕組みか?
- 初心者がつまずくポイントと注意点
- 必要なもの(口座)・資金・手数料の目安・準備
- 具体的なやり方
クロス取引(つなぎ売り)とは?
株式投資をしていると「クロス」「優待クロス」「つなぎ売り」という言葉を聞くことがあるかと思います。
クロス取引とは株を「買い」と「売り」を同時に持つことで、株価変動のリスクヘッジをしながら優待だけを取る方法の事です。
株主優待は、「権利確定日」に株を保有している株主に対して付与されます。
クロス取引では、次のような流れで株主優待を受け取ります。
例えば、A社の株を100株「買う」と同時に、同じA社株を100株「空売り(売り)」をすれば、権利落ち後の株価変動の影響がなくなります。
【クロス取引のイメージ】 現物買い:A社100株を買う 信用売り:A社100株を売る → 値上がり益(+)と値下がり損(−)が相殺される → 株価変動リスクがゼロに近くなる → 優待だけが残る

空売りとは?・・・空売りは“借りた株をいったん売って、あとで買い戻すだけの仕組み。株価が下がれば得、上がれば損というシンプルな動きです。詳細について深堀りされたい方は各証券会社HPをご参照下さい
難しいですね。空売りのイメージとしては(平成以降の人は判りにくいかも笑)
1.友達Aが、人気ゲーム「ドラクエ」を10,000円で発売日に買って、徹夜でゲームして3日でクリアしたとします。
2.友達Aは「ドラクエ」に飽きて、やらずにほったらかしています。
3.友達Bは「ドラクエ」を買えませんでした。友達Bは「ドラクエ」を1日につき50円でAからレンタルで返済期限を設け、借りる事で合意しました(50円は1日ごとのレンタル料、株で言う貸株料)
4.友達Bは帰り道に中古ファミコンショップで「ドラクエ8,000円で買います」の看板を見つけます。
5.友達Bは「ドラクエは発売直後で買い取りが高いな。でも、人気ソフトだし、一週間くらいでクリアする人が多いだろうから、そしたら中古市場は値崩れするな」と考えます。
6.そこで、友達Bは中古ファミコンショップでドラクエを売っちゃいます(あくまで例え、駄目です)。
7.友達Bは「8,000円」を得ます。
8.その20日後、友達Bの思惑通り、市場価格は下落し、中古ファミコンショップではドラクエが「7,000円」で販売され ていました。
9.友達Bは、これを購入し、友達Aへドラクエを返却し20日分、1.000円も渡します。
10.友達Bは1,000円を得ました。友達Aも1,000円を得ました。
これが空売りに近いイメージです。これを株で行うことを空売りといいます。
ただ、空売りは危険です。100円の株が2,000円になった場合の損失は-1,900円×株数です。
相場の下げ局面では有効ですが、非常に危険なので、お勧めしません。
「現物買い」「信用売り(一般)」を同時に行うことで、株主でありつつ、下落リスクを貸株料でリスクヘッジします。
✔ 株で考えましょう
- 現物買い:株を買う(信用買いではなく現物で買います)→株主になります。
- 信用売り:同じ株を同じ株数だけ売る→買いと同額で売ります(一般信用売りをお勧めします)
- 上記を行うことによって 値上がりしても値下がりしても損益が相殺されます。
つまり、 株価の上下を気にせず、優待だけを確実に取るためのテクニックです。
株主優待は 権利確定日に株を持っている人 がもらえます。 クロス取引なら、権利確定後の株価変動のリスクを抑えたまま「現物株所持で株主」なので優待がもらえます。
✔ メリット
- 株価が下がっても損しない
- 優待だけを狙える
- 1日だけ株主になればOK(権利付き最終日)
✔ デメリット
- 手数料がかかる
- 人気銘柄は在庫の争奪戦
- 信用取引口座の開設が必要
- 逆日歩リスク(制度信用でなければ問題ありません)
3. クロス取引をするための準備
✔ 必要なもの
- 証券口座
- 信用取引口座の開設(審査があります。証券会社によりますが、知識があるか、投資歴など。簡単です)
- 資金(銘柄と株数により数万円〜数千万円)
- 保証料が必要(最低30万円、但し証券会社によっては、保有している株や投資信託を “保証金の代わり=代用証券”として使うこともできます)…詳しくは各証券会社へ確認しましょう
✔ 注意点
- 「一般信用売り」を使う
- 「制度信用売り」は慣れないうちはやらない(逆日歩リスクが高いので、リスク考慮しご検討ください)
- 同数を「成り行き」で注文する
4. 【初心者向け】クロス取引の手順 ※開設者数の多いSBI証券の場合
① 一般信用売りの在庫を探す
SBI証券へログイン → 国内株式 →信用取引→ 一般信用売り銘柄一覧→ 優待権利確定月→売建受注枠(在庫)が「◎」か「▲」の在庫を探します。
② 信用売りを発注する
- 株数:欲しい優待に必要な株数
- 価格:成行
- 信用取引区分:一般(15日)
③ 現物買いを発注する
信用売りと同じ株数を 現物買い する。
④ 権利付き最終日まで保有する
この日までにクロスが完成していればOKです。
⑤ 権利落ち日に現渡しを行う
- 信用売りしていた株を現物で返却する。
損益はほぼゼロになり、優待だけが後日届きます。
🟩 5. クロス取引に必要な費用
- 現物買いの手数料→証券会社による
- 信用売りの手数料→証券会社による
- 貸株料(一般信用売りの金利)
- 逆日歩(制度信用売りの場合のみ)
- 保証金(現金だけでなく、保有している株の評価額も使えますが、ややこしいので、「30万円あれば」くらいに考えてください)
証券会社によって一般信用の取り扱いや手数料が違うので注意しましょう
6. やりがちな失敗と回避策
❌ 制度信用売りでクロスしてしまう
→ 一般信用売りを使う(逆日歩リスク回避の為)
制度信用を行うことによって、優待相当額以上にコストがかかってしまうことがあります(何年か前にマクドナルドの優待を一冊もらうため、当時は価値4,000円程度だった株主優待に制度信用クロスで逆日歩6,000円ついた話など有名です。マクドナルドの優待利用日記はこちら)
❌ 売りと買いの株数がズレる
→ 発注前に数量を必ず確認。これ、慣れてくるとやりがちです。結果的に得したり、損したりですが笑
❌ 権利付き最終日や現渡時間を間違える
権利付き最終日と権利落ち日は違います。大事なのは「権利付き最終日」に株主であること。
→ 証券会社のカレンダーなどで必ず確認。現渡も早すぎると「当日約定」になり権利が消えます。
2026年4月現在、SBI証券の現渡しは16:00以降ですが、私は念のため19:00頃行うようにしています。
まとめ:難しそうですがやってみれば簡単です。「習うより慣れろ」です。
ここまで、読んでいただきありがとうございます。
「制度」「一般」「逆日歩」「成り行き」「権利付き最終日」「権利落ち日」。。。知らない方も多いと思います。
「クロス取引きは興味あるけど、専門用語とかも多くて、なんだか難しようだな」と思うかもしれませんが、実際にやることは
「一般信用売り」+「現物買い」を同じ株数で揃える→株主優待の権利をとったら現物で返却するだけです。
私も初めてやったときは「ドキドキ」でした。
一見難しそうですが、やってみると簡単です。
空売りについては、仕組みとか、需給読みとか、逆手にとった手法とか、本当に奥が深いので色々と書きたいことはあるのですが本ブログでは控えます。
まずは証券会社の開設から始めましょう! 資金管理は面倒ですが、口座は多いほうが有利です。次に信用口座の開設が必要です。
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株式投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任にてお願いいたします。
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